1.摩耶山天上寺とは

摩耶山天上寺

1.1 摩耶山天上寺の概要
摩耶山天上寺(まやさんてんじょうじ)は、兵庫県神戸市灘区の摩耶山に位置する由緒ある古刹です。標高約700メートルの山上に建つことから、古くから「天空の寺」とも呼ばれています。境内からは神戸市街や大阪湾を一望でき、四季折々の自然とともに参拝できるのも魅力です。

摩耶山天上寺は、子宝祈願・安産祈願・お宮参りといった家族に関するご利益で特に有名です。さらに厄除けや開運、心願成就、健康祈願など、多くの参拝者が訪れる信仰の中心地でもあります。

また、摩耶山は「日本三大夜景」の一つにも数えられる絶景スポットであり、参拝と観光を兼ねて訪れる人も少なくありません。そのため、「ご利益をいただきたい」「自然と景色を楽しみたい」という両方のニーズを満たす場所といえます。

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1.2 摩耶山天上寺の歴史と伝説
摩耶山天上寺の創建は古く、大化二年、孝徳天皇の勅願により、法道仙人(ほうどうせんにん)という渡来僧と伝えられる人物によって開かれたと伝わります。法道仙人は仏教の護法神「毘沙門天」の化身ともいわれ、播磨・摂津一帯に数多くの寺院を建立した人物です。

🔹法道仙人像

法道仙人

摩耶山天上寺は、本尊は十一面観世音菩薩で、准本尊として摩耶夫人尊像を祀る日本でも珍しいお寺です。摩耶夫人はお釈迦さまの生母にあたる存在で、特に「母性」「子宝」「安産」とのご縁が深いことから、多くの女性や家族が祈願に訪れます。

また、摩耶山には弘法大師・空海が修行したという伝承も残されています。空海はこの地で虚空蔵菩薩の修法を行い、後に真言密教の拠点の一つとして天上寺を重要視しました。

1976年(昭和51年)の火災で本堂など主要伽藍を焼失しましたが、再建を経て現在も信仰を集め続けています。その resilience(復活の歴史)も、人々に「困難を乗り越える力を授けてくれる寺」として親しまれる理由の一つです。

1.3 摩耶山天上寺の宗派と教え
摩耶山天上寺は、高野山真言宗に属する寺院です。真言宗は弘法大師・空海が開いた密教であり、「即身成仏(この身のまま仏になる)」という教えを根幹としています。

本尊として祀られる摩耶夫人は、日本全国でも珍しい存在です。多くの寺院では観音菩薩や阿弥陀如来を本尊とするのに対し、天上寺はお釈迦さまの母を祀ることで「母なる仏」の慈愛を象徴しています。そのため、妊娠・出産・子育てといった女性の一生に寄り添うご利益を授かれると信じられています。

真言密教の修法に基づく加持祈祷や護摩供養も行われており、安産祈願や子宝祈願を希望する参拝者は、この修法を通じて心身の安心と力を授かるとされています。

まとめ
・摩耶山天上寺は神戸の山上にある真言宗の寺院
・本尊はお釈迦さまの母「摩耶夫人」で、子宝・安産・お宮参りのご利益が有名
・歴史は約1300年、法道仙人や空海ゆかりの寺
・宗派は高野山真言宗で、密教の教えを背景にした祈願が行われている

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